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イタルトコロ大学通信【「気仙辺辺の春を探して2024」ポスター発表!】No3

2024/03/15

グローバルキャンパス賞
チーム名:むさしのチーム
タイトル:想いを繋ぐ桜のような陸前高田の春の集い
【制作者による記事】
桜は日本人の共通の春の景色である。出会いと別れの季節に咲き、人々の想いを繋いできた。
陸前高田市にも人々の想いを繋ぐ桜、ねがい桜がある。ねがい桜は、犠牲者や行方不明の方々1人1人に「安心な場所にあって二度と散らぬよう」という願いを込めて、全国の支援を受けて陸前高田商工会女性部により作られたものである。多彩な古い着物から作られた桜の花はどれも違う魅力を持っている。
今回の陸前高田訪問でも、そんなねがい桜のような想いが繋がる様々な春の訪れを感じることができた。
小泉屋の桜まんじゅうには、桜の香りに春を感じるとともに昔からの陸前高田のお米を使ったお菓子作りを通じた地産地消のつながり。
ラップを蹴破る勢いの元気のいい旬の毛蟹が出迎える荒木鮮魚店では、商品の調理法をお客さんと教え合っている商売を越えたつながり。
冬を越えて栄養分を蓄えた今が収穫時であるハリ艶のある大きな真牡蠣を捌く両替漁港の牡蠣作業場では、昔から作業しているお母さんたちの技術が隣の作業場の若手に受け継がれているつながり。
今年の春も陸前高田名物のいちごを収穫しているHs farmでは、フレッシュな美味しさを届けたいからこそ直売を行うという消費者を想うつながり。
寒い時期だからこそできる味噌仕込みとの別れに春の訪れを感じる寿生産加工組合では、米や大豆などの原料を大切に扱ってできる美味しさに、30年の積み重ねの上にある時間をかけたつながり。
春に採れるふきのとうのことであり、冬にたまった毒素を排出させる効果があるばっけを使ったばっけ味噌おにぎりには、訪れた私たちの体を気遣う温かい思いやりのつながり。
このように春の訪れだけでもたくさんのつながりを感じさせることが陸前高田の魅力だと思うし、そんな陸前高田にまた来たい。
※2024年2月27日~2月29日に陸前高田イタルトコロ大学公式イベント「気仙辺辺(あだりほどり)の春を探して2024」が開催されました。立教大学と早稲田大学、岩手大学、駿河台大学から4チーム十数名が参加して開催されました。2泊3日で気仙地方を訪問。地元住民の方々に「春呼び人」としてご協力いただき、気仙地域の「春」を探して歩き回りました。大学生たちは、その探索の成果をポスターとしてまとめ、最終日にはコンテストを開催しました。この投稿はそこで発表されたポスターとポスターに関して執筆された記事を紹介するものです。
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