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2018年度立教たかたコミュニティ大学・プレ講座「朗読×文学―〈生きる〉を考える」を開催しました。(2018/5/20)

2018/05/23

 5月20日(日)、立教たかたコミュニティ大学・プレ講座「朗読×文学―〈生きる〉を考える」をモンティ・ホールにて開催しました。43名の方々にご参加いただきました。

 

 講座は鈴木英里さん(立教大学校友、東海新報記者)のやわらかな気仙語をまじえた司会から始まり、堀田紀眞氏(朗読ネットワーク日本主宰)による朗読に、後藤隆基氏(立教大学兼任講師)が解説を加えるという形式で進められました。前半は谷川俊太郎の震災後の詩篇を2つと芥川龍之介の『蜜柑』、後半は会場をラウンジに移して長谷川摂子の『人形の旅立ち』が扱われました。ラウンジでは、来場者同志の交流も深めていただきながら、リラックスして講座に参加できるよう、お茶菓子と「蜜柑」(本当は手向きオレンジです・・)を用意しました。お茶を汲みあったり、お菓子を回したりしながら、終始なごやかな雰囲気で講座が展開されました。講座中は、目をつむって耳からの音に集中して朗読される作品の情景を思い浮かべている方がいらっしゃったのが印象的でした。また、後藤先生の穏やかな語り口調による解説に、参加者は大きくうなづいていました。

 

 最後に一方的に話を聞くだけでなく双方向のやり取りを生み出し、少しでも交流が深まるようにと質問タイムを設けました。ここでは鈴木英里さんの記者としてのご経験や気仙語、鈴木さんが持つ場を和ませる雰囲気が冴えわたり、中学校で朗読を始めようとしている国語の先生から朗読をするときの心得について質問が出たり、高校生や読み聞かせをされている方から感想が述べられたりしました。

 

 文学作品は読んで楽しむだけではなく、耳で体感するという新たな楽しみ方を発見していただく機会になったと思います。また、文学作品の解釈に正解はなく、自分なりに読み解いて気軽に楽しんでよいということに気づかせてもらえる、そんな講座となりました。

 

堀田 紀眞 氏(朗読ネットワーク日本主宰)

 

後藤 隆基 氏(立教大学兼任講師)

 

司会の鈴木英里さん(立教大学校友、東海新報記者)

 

真剣に耳を傾ける受講者の方々

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