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シンポジウム「高田から世界を考える~難民の世紀に生きる私たち~」開催報告(2018/1/21)

2018/01/25

 2018年1月21日(土)14時より、陸前高田市コミュニティホールにて、2017年度立教たかたコミュニティ大学第3弾 シンポジウム「高田から世界を考える~難民の世紀に生きる私たち~」(主催:立教大学陸前高田サテライト、共催:陸前高田グローバルキャンパス、後援:陸前高田市・陸前高田市教育委員会・UNHCR駐日事務所)を開催しました。

シンポジウム「高田から世界を考える~難民の世紀に生きる私たち~」プログラム

 

 第1部では、岡本雅之氏(陸前高田市副市長)にご挨拶を頂いたあと、発題者である長有紀枝氏(立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科教授、国際NGO「AAR Japan難民を助ける会」理事長)・木山啓子氏(国際NGO「JEN」共同代表理事、学校法人立教学院理事)が、難民の定義や国内外における難民・国内避難民の現状、恒久的な課題、それぞれの組織で取り組んでいる難民支援活動について紹介しました。次に県立高田高校・同住田高校・同大船渡高校・同大船渡東高校の各校1名の高校生が、震災以降に高田や気仙地区を元気で活気ある町にしていくために取り組んできたことについて紹介しました。

 

 第2部は、村上清氏(岩手大学学長特別補佐、陸前高田市参与、元国連職員)も交え、「高田から世界を、世界から高田を」をテーマにディスカッションを行いました。木山氏が進行役となり、第1部で高校生達がそれぞれの活動を始めたきっかけや、逆に、長氏や木山氏が難民支援活動を始めたきっかけなどを質問しあったり、震災後に受けた支援で有りがたかったことやその時の心情などについて活発な意見交換が行われました。高校生からの正直な気持ちの吐露もあり、それに来場者の市民の皆さんが頷いていた様子が印象的でした。また、人口減少が課題となっている気仙地区で移民を受け入れるとしたらどのような対応が必要になるかなどといったことについても意見交換が行われました。村上氏からも国連で働くことになった経緯や、いつ支援をする側からされる側になるかわからないことなどをご自身の経験をもとに話しがありました。ディスカッションの最後に、高校生達がこれから頑張って行きたいことを話してくれましたが、全員が共通して、「起きてしまったことは仕方がない、震災があったからこそ出会えた人や学べたことがたくさんあるので、それを今後の人生に活かしていきたい」と前向きな発言をしていたことも印象的でした。最後に池上岳彦(立教大学陸前高田サテライト長、立教大学経済学部教授)より閉会の挨拶があり、盛会のうちに閉会しました。

 

総勢82名の方々にご来場いただきました。たくさんのご来場ありがとうございました。

今年度の立教たかたコミュニティ大学プログラムはこれで終了いたします。2018年度の同プログラムは現在検討中です。決定しだい本ホームページでお知らせいたします。

 

 

活発な議論が行われた

 

全員で記念撮影 (前段左から大坂あゆみさん(大船渡東高校2年)、川原遥奈さん(大船渡高校2年)、大谷一真さん(住田高校2年)、佐藤泰輝さん(高田高校2年)。上段左から池上岳彦氏、村上清氏、木山啓子氏、長有紀枝氏、西田邦昭氏)

 

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