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「立教大学陸前高田スタディツアー2017」実施報告(2017/12/9-10)

2017/12/20

2017年12月9日(土)~10日(日)の2日間、立教大学陸前高田スタディツアー2017を実施し、立教大学に在学する留学生(18名)と海外留学を予定している日本人学生(5名)の計23名の学生が参加しました。陸前高田市の復興状況を実際に見て、現地の方々とともに考えることで、被災地の現状と課題を認識するとともに、母国や留学先で自らの体験を伝えることで震災の風化を防ぐ一助とすることを目的として、2013年度から毎年度実施しています。

 

1日目、池袋西口で集合した後、新幹線と貸し切りバスで陸前高田市に入りました。一般社団法人マルゴト陸前高田の提供する「復興最前線ツアー」を利用し、復興まちづくり情報館、旧・道の駅「高田松原」タピック45、奇跡の一本松を見学した後、グローバルキャンパスに移動し、長洞元気村の村上誠二さんによるご講話を拝聴しました。講話だけでなく、長洞集落における避難所の運営において実際に問題になった点(例:自治会活動に参加していなかった人に配給物資を分けるか否かなど)を題材としたクロスロードゲームも行いました。災害対応を自らの問題として考え、様々な意見や価値観を参加者同士で共有することができました。災害対応においては、必ずしも正解があるとは限らず、また、過去の事例が常に正解でないこともある。ゲームを通じ、それぞれの災害対応の場面で、誰もが誠実に考え対応すること、そのためには災害が起こる前から考えておくことが重要であることに気づくことができました。夕食後には、陸前高田市企画部企画政策課・課長補佐兼政策推進係長の黒澤裕昭さんに「陸前高田市の復興とこれから~世界に誇れるまちを目指して~」というテーマでご講話をいただき、震災前・震災直後・これまで・そしてこれからの陸前高田市の状況や政策、まちづくりについて理解を深めることができました。

 

2日目は、小友町新田自治会長の渡辺鉦悦さんにコーディネートをお願いしました。米崎町西風道仮設団地の高台(陸前高田市の東側)から被災区画を鳥瞰した後、今度は長部高台造成地(同西側)へ移り津波襲来の方向や被災区画の広さを見学しました。その後、長部漁港にて10mある堤防の高さを体感し、松原堤防の全景も見学しました。見学を終えた後は、グローバルキャンパスに戻りふりかえりの時間を持ちました。「画像や映像ではなく自分の目で見て感じたことによって更なる衝撃を受けた」、「鉦悦さんの‟自分が生きないと他人を救えない”という言葉は正にそのとおりだと思う」、「普段から災害がおきた場合の備えをしていくことが大切だと思った」など、参加学生がそれぞれの言葉で想いを共有しました。

 

実際に目で見て体験すること、自分の考えや想いをしっかりと言葉にしてアウトプットすることの重要性を再認識させられる2日間でした。

 

マルゴト陸前高田さんによる復興最前線ツアー

 

高台から市内を鳥瞰

 

渡辺鉦悦さんによる講話

 

ふりかえりの様子

 

グローバルキャンパスにて

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