知らせ&近の取組

News & Recent Efforts

立教学院「新入職員研修 in 陸前高田」を実施しました(2022/11/24-26)

2022/12/08

立教学院では2013年度から、入職2年目の職員を対象とした研修を陸前高田市で実施しております。コロナ禍等の影響により2019年度以降は中止しておりましたが、11月24日(木)~26日(土)にかけて4年ぶりに実施しました。

 

本研修は、職員研修の共通テーマである「立教を知る」を根底として、本学の基本理念である「共にいきる」ということを学ぶとともに、陸前高田市に生きる方々の仕事への向き合い方や生き方に触れることで、職員としてどのように働いていくのかを考えることを目的に実施しています。今年度は、2019年度~2021年度までの対象者計14名が受講しました。

 

初日は、高田松原津波復興祈念公園パークガイドの解説を聞きながら、タピック45や奇跡の一本松、気仙中学校などの震災遺構を見学したあと、東日本大震災津波伝承で震災の被害状況やその後の復興状況、自然災害の恐ろしさについて学びました。その後、NPO法人SET提供の「高田民泊」を利用し、一般のご家庭に民泊しました。民泊先でも牡蠣などを沢山ご馳走になりながら震災当時のお話しを伺ったり、これからの市のあり方についての意見交換をし、充実した交流の時間を過ごしました。

 

2日目午前中は、陸前高田市役所において戸羽市長から、震災当時の対応、復興・まちづくりの現状と課題、立教と陸前高田とのつながりなどについてお話しいただき、「判断と決断は違う。後悔のない決断をして欲しい」「できない理由を探すのではなく、どうしたら実現できるかを考えて、何事にも積極的にチャレンジしてください」というメッセージを頂戴しました。その後、3.11仮設住宅体験館を見学し、中学校長として余震対応から食事の準備、寒さ対策やトイレ等の環境整備、情報収集に保護者対応など、様々な判断を行いながら緊急避難場所の運営にあたった語り部の方にお話を伺いました。自ら責任者となりリーダーシップを発揮して対応にあたった姿勢に多く受講者が感銘を受けました。

午後は、語り部の米沢祐一さんにお願いし、米沢商会ビルでお話しを伺いました。地震発生直後から救助されるまでの米沢さんの行動をなぞりながら、実際に難を逃れたビルの屋上まで登らせていただき、想像を超える津波の恐ろしさを追体験することができました。震災当時の生々しい体験談と命を守るための教訓に全員が自分事として真剣に耳を傾けていました。

 

最終日は、東海新報社の代表取締役社長で本学校友でもある鈴木英里さんにRTGCモンティ・ホールでご講話をいただきました。ご自身の経歴や職歴をご紹介いただきながら、震災当時の状況や新聞社としての使命、仕事をするうえで大切にしていること、誰のために仕事をしているのかを自問しつづけながら日々働いていることなどについてお話しを頂きました。仕事で悩んだり迷ったときには本学の建学の精神である「PRO DEO ET PATRIA」に立ち返っているというお話しに、みなが聞き入っていました。その後、ワークショップルームで3日間のふりかえりを行い帰路につきました。

 

限られた時間でしたが、色々な背景や立場をもった方々からお話しを伺い、また、実際に体験・体感したことで、それぞれに新たな想いを抱き、職員としての働き方について深く考える機会となりました。ご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戻 る