知らせ&近の取組

News & Recent Efforts

「農を通して食と健康について考えるワークショップ」を開催しました!(立教大学陸前高田サテライト主催)(2017/7/3)

2017/07/05

 7月3日(月)、グローバルキャンパス内のモンティホール、ワークショップルーム、ラウンジを使用して、地元陸前高田市で活動されているりくカフェのスタッフとスマートクラブのメンバー、陸前高田市地域女性団体協議会のメンバーの計30名と、地域ぐるみで有機農業に30年以上も取り組んできている山形県高畠町上和田有機米生産組合の渡部現組合長と菊地初代組合長により、標記ワークショップが立教大学陸前高田サテライト運営委員会の主催で行われました。
 午前10時から、ワークショップルームで渡部現組合長による健康体操で体と気持ちをほぐし、会場をモンティホールに移し同組合長による上和田有機米生産組合のこれまでの歩みと活動の紹介がありました。続いて菊地初代組合長から30数年にわたる実践と実績そして科学的な根拠に基づき病気に罹らない健康な体作りに無農薬玄米を食べること、そうした活動を運動として地域ぐるみで取り組むことの重要性と意義について講演がありました。質疑応答の後、休憩をはさんで食事の提供や体操教室などで健康な体作りに取り組んでいる地元のりくカフェの鵜浦さんと吉田さんから、取組について紹介がありました。 

 活動紹介と講演、そして意見交換終了後に会場をラウンジに移し、昼食を取りました。昼食には、あらかじめ高畠から送っておいた3分づき米に大豆や赤米、黒米など8種類の雑穀などを加えたものを前夜から12時間水に浸し、直前に地元陸前高田でその日の朝捕れたホタテとワカメを加えた炊き込みご飯に、地元で収穫された新鮮朝採り野菜を菊地さん自家製の味噌に付けて食べるという、まさしく高田と高畠のコラボ飯が振る舞われました。本当に絶品の美味しさで一同大感激・大興奮して食べました。
 今回の企画は、30年近く上和田有機米生産組合に農業体験で交流を続けてきた立教大学が、同じ東北の地にあって林業体験や震災以降の活動で交流を深めてきた陸前高田の市民の方々を結び付けたいとの思いから実現したものです。農薬全盛の時代に無農薬・低農薬の農業に取り組み、幾多の苦難を乗り越えて地域ぐるみで活動を続けてきた上和田有機米生産組合の活動に、これからの陸前高田の新しいまちづくりのヒントがあるのではないかと考えています。高畠町では有機農業を核にすえた農業・医療・教育そして文化を行政も巻き込んだ形で統合的に取り組んでいく町づくりが進められてきています。多数の尊い命が失われた高田だからこそ、命の尊さを知っている高田だからこそ健康な命を育んでいく活動が広がっていく可能性が秘められているのではないでしょうか。

戻 る