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立教大学職員研修「陸前高田に赴く」を実施しました。(2018/11/22-11/24)

2018/11/29

本研修は立教大学の入職2年目の職員を対象に実施しているもので、研修のテーマである「立教を知る」を根底として、本学の基本理念である「共にいきる」ということを学ぶのとともに、陸前高田市に生きる方々の仕事への向き合い方や生き方に触れることで、職員として立教でどのように働いていくのかについて考えることを目的としています。今年度は新卒2年目の3名が参加しました。
 

初日は、マルゴト陸前高田提供の復興最前線ツアーで防潮堤に登り、広田湾と復興祈念公園整備の様子を見学したあと、一本松や気仙中などの震災遺構も見学しました。その後、コミュニティホールの会議室で戸羽市長から立教と高田のつながり、市の政策、街づくりの現状・課題などについてお話しをいただき、「生きていると不平・不満はつのるもの、でも当たり前であることが一番幸せ。自分が好きな仕事ができていることに感謝しながら頑張ってください」というメッセージを頂戴しました。夜は立教大学が震災前から実施している「林業体験プログラム」でも受け入れていただいている、小出地区の炭の家に宿泊しました。
 

2日目午前中は、語り部の米沢祐一さんにお願いし、米沢商会ビルでお話しを伺いました。朝には小雪も舞う寒さで、強い寒風も受けながら震災当日を追体験することができました。震災時の生々しい体験談と命を守るための教訓に全員が真剣に耳を傾けていました。午後は、東海新報社の記者で本学校友でもある鈴木英里さんにRTGCのラウンジでご講話をいただきました。ご自身の経歴や職歴をご紹介いただきながら、仕事をするうえで大切にしていること、誰のために仕事をしているのかを自問しつづけながら日々働いていることなどについてお話しを頂きました。仕事で悩んだり迷ったときには「PRO DEO ET PATRIA」に立ち返っているというお話しに、みなが感銘を受けました。その後、米崎町のご家庭での民泊も体験しました。民泊先でも牡蠣などを沢山ご馳走になりながら震災時のお話しを伺ったり、これからの市のあり方についての意見交換をし、充実した交流の時間を過ごしました。
 

最終日は、渡辺鉦悦さんと佐藤善治郎さんのコーディネートで高田市内を見学しました。まずRTGCで震災や被災状況について学んだ後に、鳴石団地や今泉の高台から市内を鳥瞰しました。初日に市長からお話しを伺いましたが、これからの町づくりの方針や市の福祉政策などに対する一市民としてのご意見や問題提起などもあり、陸前高田市の現状とこれからをより深く理解し、考える時間になりました。その後、RTGCで3日間のふりかえりを行い帰路につきました。
 

限られた時間でしたが、色々な背景や立場をもった方々からお話しを伺い、また、実際に体験・体感したことで、それぞれに新たな想いを抱き、職員としての働き方について深く考える機会となりました。ご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。
 
  

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