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イタルトコロ大学通信【「気仙辺辺の春を探して2024」ポスター発表!】No6
2024/03/29
さいとう製菓賞
チーム名:チーム「ねことうみ」
【制作者による記事】
私たちは「数百年前から変わらない春」を求めて高田を巡り歩いた。ここでは、天照大御神だけでなく、猫、目、氏神、味噌など、身の周りのありとあらゆるものが神様として崇められている。多くの神社が高い場所にあるのは、神様が高い場所から私たちをずっと見守ってくれている証のように感じる。何百年も変わらない形で受け継がれてきた神道は、昔の人々にとって非常に大切な存在だった。しかし、年々神社を訪れる人や、管理・手入れをする人は減少している。風習が無くなってしまったことは、寂しい限りである。
雪解けとともに、ようやく神社にお参りに行けるようになった。道中では、ミツマタ、タンポポ、フクジュソウ、葉ワサビ、せり、ツバキなどの草花が芽吹き、春の息吹を感じさせてくれた。それらの写真を散りばめることでカラフルな春らしいデザインにした。
風習が消えつつある現代だからこそ、見守ってくれている神様へ感謝の気持ちを持ったり、掃除をしたりという数百年続いてきた「思い合い」を大切にしたい。しかし、お参りをするには険しい道のりを乗り越えなければならない事もあり、なかなか訪れることが難しい方のために、QRコードから動画を閲覧できるようにした。動画を見てお参りをしている気分を味わい、懐かしい気持ちになってほしい。
また、QRコードからはウミネコの鳴く様子や波の音と共に、私たちの生の声を収録している動画も見ることができる。私たちから見た高田を感じてもらうことで、地元の方にも新たな視点から高田をもう一度見つめてみてほしいという願いを込めている。
※2024年2月27日~2月29日に陸前高田イタルトコロ大学公式イベント「気仙辺辺(あだりほどり)の春を探して2024」が開催されました。立教大学と早稲田大学、岩手大学、駿河台大学から4チーム十数名が参加して開催されました。2泊3日で気仙地方を訪問。地元住民の方々に「春呼び人」としてご協力いただき、気仙地域の「春」を探して歩き回りました。大学生たちは、その探索の成果をポスターとしてまとめ、最終日にはコンテストを開催しました。この投稿はそこで発表されたポスターとポスターに関して執筆された記事を紹介するものです。