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岩手大・立教大の初の協働研究プログラム:つなぐ・つたえる・学生交流と協働研究セミナーを行いました!(2018/11/2-3) ※動画を追加しました。

2018/02/02

 2017年11月2日, 3日の2日間、岩手大学理工学部化学・生命理工学科(小川研究室)と立教大学理学部化学科(箕浦研究室)の学生ら25名(教員: 5名, 大学院修士2年: 7名, 修士1年2名, 学部4年11名)は、陸前高田グローバルキャンパスのモンティ・ホールを利用し、岩手大学・立教大学の学生交流と協働研究セミナーを実施しました。両大学の研究分野の近い2つの研究室の学生が互いの研究発表を通じて、研究面での学術的交流を行い、宿泊先でも懇親会を開催し、共同研究と同世代の交流のシーズを得ました。

 一日目、岩手大学は盛岡から貸切バスで、立教からは新幹線と在来線とレンタカーでグローバルキャンパスに向かい、13時から協働研究セミナーを開始しました。モンティ・ホールは30名程度の講演会をするのに適したサイズと設備を有しています。趣旨説明のあと、双方の大学の学生が1人ずつ交互に研究内容についてのプレゼンテーションを行いました。発表後は、互いの研究内容について質問を投げかけ、有意義な学びの時間を過ごしました。
 プログラム中、岩手大学を紹介するテレビ番組「ガンダイニング」のIBC岩手放送(JNN系列)および、岩手県の地方新聞社「東海新報」の取材もありました。
 研究発表後は陸前高田のホテル三陽に移動し、両研究室で交流を深めました。懇親会では地元の郷土料理を戴き、両大学の学生達も、貴重な機会を存分に楽しんでおり、今回の研究交流会の継続を約束しておりました。
 二日目は、朝食後に一度集合し、ホテル三陽の方から当時の被災状況のお話を伺いました。被災当時の話は今でも痛ましく、学生共々改めて復興の祈りを捧げました。ホテルの方々に見送られ、再度グローバルキャンパスに移動しました。岩手大学助教・村岡宏樹先生と立教大学助教・菅又功先生の講演を聞き、活発な質疑討論が行われました。最後に、岩手大学の小川智理事・副学長から、閉会のお言葉をいただきました。閉会式で小川先生は「今回のセミナーを、ただ“楽しかった”で終わらせることなく、何か一つでも、自分の学びに役立ててほしい」と研究者としての学びの精神をお話された他に、「思い入れ深いこの地を実際に目にして、思いを巡らせてほしい」と、復興に対する強いお気持ちも示されました。
 プログラム終了後は市内を散策。被災の際に7万本の松の中から残った「奇跡の一本松」を見に行き、陸前高田市の復興に思いを巡らせました。その後、一本松茶屋に立ち寄り、特産品・お土産を購入し帰京しました。
 両日、短期間の中で行われたプログラムでしたが、学生らは「互いに研究について学び合うことができ、有意義な時間を過ごせた」「6年経った今でも、震災の傷跡が残っている現状の景色に心が痛んだ。1日でも早い復興をお祈りする」と思いを話していました。
 若い世代が実際に陸前高田に出向く意義と効果は大きいと感じられ、両大学で共通する様々な学問分野での研究交流が行われることを期待します。
(立教大学理学部化学科教授・箕浦真生)

 

協働研究セミナーの様子


集合写真(玄関前にて)

 

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